『テティスの逆鱗』を読んだ

テティスの逆鱗 (文春文庫)

 

テティスの逆鱗』を読みました。

 

美に執着する女性達が、整形に溺れて不幸になる…というお話です。

 

女性の方が書かれているからなのか、整形にハマっていく過程や心情など、結構リアル…

こういったテーマの漫画ってとんでも設定が多い気がしますが、この小説は割とありそう、というか実際にこういう人いそうだな…って感じで読めました。

 

整形を扱った小説では、百田尚樹の『モンスター』が有名ですが、私は『テティスの逆鱗』のほうが好きですね。

モンスターはロマンチックというか、恋愛を絡めて綺麗に書かれていますが、こちらはもっとグロテスクで現実的です…

だからこそ読んでいて共感したり気付かされたりすることが所々ありました。

 

内容

整形に魅了された4人の女性と、彼女達に施術する女性医師の、それぞれの目線からストーリーが描かれています。

 

美貌だけが取り柄の大物女優、元いじめられっ子のキャバ嬢、子供を産む前の自分に戻りたい主婦、奇異の目で見られても異常な整形を続けるセレブ令嬢。

そして、自分は本当に女性達を幸せにしているのだろうか…と悩むカリスマ女性美容外科医。

 

最初は整形して得た幸せや成功が描かれていますが、最後は誰も救われない狂気じみた結末に、、、

ラストは怖いです(=_=)

 

女医の姪である秋美だけは、美容クリニックに通う女性達と対照的。

「年を取ってシワやシミができるのは当たり前でしょう。そういうのを普通に受け入れられる人になりたいの」という言葉が印象的でした。

 

整形で得られる幸せはあるけど、その方法はあまり健全ではないかもしれません。 

それでも、美を持ち上げて散々煽っておいて、「整形なんて、、、」というのはなんだかなぁって私は思いますね、、、